『@pomhc』は、LINEのオープンチャットをベースとした自助グループです。
自助グループだからこそ出るアイディアで、出来るだけ楽にQOLを向上させる。そんなお手伝いをしたいと考えています。
マイナスの雰囲気はマイナスの雰囲気をさらに巻き起こすと考えています。インターネット上では、辛い報告をした時に同調がとても大きくなる場合や、それが余計に体調を悪化させる場合があります。
そのため、コミュニティでは、愚痴が言いたいだけの方の参加をお断りする事で、より前に進む力を強くしています。
治療の道は長く、辛くて心が折れそうになります。その時に支えてくれる場所やツールを提案していきます。
メンバーは、精神的な不調を抱えた方が多く、特に虐待からの後遺症に悩む18〜60歳の方を中心に構成されています。
2018年に複雑性PTSDが診断名として登録され、虐待の後遺症について注目が集まっています。
その一方で、投薬や心理療法による「治療」については、まだ十分に効果的なものがあるとは言えない状況です。
ですが、トラウマがあったとしても、適切な人間関係を築き、穏やかな日常を送れるようになるという「回復」を目指すことはできます。
@pomhcでは「回復」を目指す当事者グループとして、2019年7月〜下記の活動を行っています。
@pomhcの活動について
・24時間の相談受付
・各種相談機関との連携
・福祉サービスの案内や社労士の斡旋
・カウンセラー斡旋
・就労支援、副業支援、お仕事斡旋
・QOLを向上させるグッズの作成と販売
・インターネットを活用した心理教育
・メンタルヘルスのQ&Aサイト運営
提携先として、就労継続支援A型事業所やトラウマケアの対応が可能な臨床心理士が在籍するカウンセリングルームがあります。
現状の課題
①子ども時代のトラウマが及ぼす影響の発覚
2018年に複雑性PTSDがWHOにより正式に精神疾患の病名となることが決定するなど、幼少期・青年期の虐待などのトラウマ体験がその後の健康に及ぼす影響についての注目が集まっています。
子ども時代に経験したトラウマがその後の人生に及ぼす影響を示すものとして、もっとも知られるのはアメリカで行われた<逆境的小児期体験=ACE>の報告、研究です。ACEは小児期に精神的・身体的なストレス体験の有無を尋ねる10個のリストで、このACEスコアが高いほどうつ病などの精神疾患、あるいはガンなどの身体疾患を有する確率が高くなり、またACEスコアが6以上の人の寿命は、ゼロの人より20年以上も短いことが研究でわかっています。
②専門医、カウンセラーの不足
本邦でも多くの人が、子ども時代に経験したトラウマに由来する「生きづらさ」を抱えています。しかし、その背景にトラウマがあることが見過ごされてしまう場合が少なくありません。
その理由としては、トラウマを専門的に診療できる医師や、ケアができるカウンセラーが十分にいない、ということがあります。トラウマの存在が見過ごされていると、たとえ薬物療法やカウンセリングを受けていたとしても、いつまで経っても体調不良が続いてしまう、そんなことになりかねません。
正しい診断や見立てがあっても難しい「トラウマケア」ですが、専門医やカウンセラーの不足によってそこまでも辿り着けていない人が多くいるというのが現在の状況です。
③被虐待児のその後
現在、虐待についての報道が盛んに行われており、その問題性は多くの方が知るところとなりました。
コミュニティには多くの虐待経験者がいらっしゃいます。
・体調を崩して親元から離れられない
・社会人になってから体調を崩し、困っている
・会社に出られなくなり、生活保護を受けている
など、様々です。
病院に通えている方はまだよく、親元から逃げられず、お金もなく、途方に暮れている方もいます。
生活保護を受給するにも、親元にいると受給できないと断られるケースもあり、サポートは難航します。
④支援費の不足
行政は現在、被虐待児への対策は行っていますが、大人への対応はしていません。
支援を行うには、人件費や場所代などが必要ですが、それを利用者さんからの収益で賄うことは出来ません。
⑤サポートの不足
辛くなった時に、電話やチャットで相談が出来るサービスがありますが、利用者さんからは、「つながらない」「楽にならない」という声を聞きます。
いつでも専門知識を持った人間がしっかりとサポートをしていける体制が必要となりますが、そういったケアの場はまだまだありません。
これまでの成果
この2年間で、約1000人以上の方からのご相談に乗ってきました。
相談に来る多くの方は、これまでの辛い体験が当たり前になってしまっており、体調不良を主訴としてコミュニティにいらっしゃいます。
状況確認を行い、トラウマケアが必要なのか、通常のケアで大丈夫なのかを丁寧に1人ずつ聞き取りを行い対応をしています。
必要であれば、警察や役所への電話介入なども行い、メンバーさんが治療へ進みやすい状況を整えて来ました。
複数名の方が、虐待を行う実家から逃げ、一人暮らしを始めることに成功しています。
福祉施設でのサービスを受けられず、治療を受けている方が多いため、お仕事を請負い、あるいは作り、自腹で収入面のサポートも行っています。
虐待からの体調不良で貧困を極める方が多く、現在は無償あるいは315円を頂き、活動を行っています。
その他の成果について
★無料相談件数1000件以上
★無料相談会員252名(2022年1月時点)
★有料会員50名(内ディスコード会員37名)
★体調管理ノートの販売(紙媒体、web媒体)
★連携カウンセラーへの委託17名(2022年1月時点)
★社労士紹介5名(2022年1月時点)
★公認心理士への講習(2022/2/23に初回を予定)
★トラウマケア対応臨床心理士の養成2名、(増員予定のため面談中)
★ホームページ作成、コラム配信
★コラムQ&Aへの回答(有料会員限定)
★ラジオ配信での心理教育
★オフラインでの集会(3回)
★オンラインでの集会(2022/02を初回予定)
History
2019.07
ラジオ配信アプリ「spoon」で、精神的に辛い人達の悩み相談にのる「メンヘラの居場所」をオープン
2019.09.30
集まった20人のメンバーを元に、LINEオープンチャットを使い「メンタルが辛い人の居場所」を運営。治療に前向きなコミュニティとしてメンバーからの支持を集める
2019.12
運用の統一が難しかった体調管理方法に対し、ノートの作成を提案。メンバーからの反響が集まる。
2020.01.19
参加メンバーが常時130人を超える。メンタルでの検索結果2位にほぼ常時表示される
2020.03.23
参加メンバーが常時220人を超える。
継続的にコミュニティを利用するメンバーより、コミュニティで学んだおかげで自己肯定感が上がった!と報告がよくあがるようになる。
体調管理ノートを利用するメンバーから、利用した事で体調がよくなったと報告があがるようになる。
体調管理ノート第一版を印刷所へ発注
2020.04.01
開業届提出(2019年7月付で届け出)
2020.06~
委託事業請負
2020.11~
障害者の方へのお仕事委託を開始
仕事にいけない、けどお金がない!という方へのサポートが出来れば。と、複数種類の内職を用意